金沢で婚活を始めようと思っています、レイです。
不倫の彼とのいきさつをもう少しお話します。
これまで何度も彼とは別れて、婚活しようと思ってきました。
そのたびに彼は、私を引き止めました。
必ず奥さんとは別れるから、自分と別れないで欲しいと。
婚活なんか、しないで欲しいと。
奥さんもそのつもりで、働く準備もしているから、と。
だから私は生まれ育った金沢に、ここまでとどまったんです。
本当は金沢を離れて、大阪か名古屋に行きたいと思っていました。
それでも金沢にいたのは、ただ、彼がいたから。
彼は私のすべてでした。
今でも思い出します。
こっそり福井でデートしたときの、優しかった彼のぬくもり。
一晩中一緒にいられるってことが、こんなに嬉しいなんて、知らなかった。
その一方で、彼が帰ってしまうときは、心が引きちぎられそうな気持ちに襲われました。
彼が帰ってしまって、一人取り残された自分の部屋で、私は寂しくて辛くて、何度彼の家に押しかけようと思ったか知れません。それでも思いとどまっていたのは、ただ彼が自分だけのものになる日を信じていたから。
彼は、自分の奥さんがいかにひどい人物か、いつも私に言っていました。
私は、会ったこともない彼の奥さんが、まるで鬼のように感じられ、そんな呪縛に苦しめられている彼を、一刻も早く助け出してあげたいと思っていました。
彼の子供のことは、あまり想像がつきませんでした。
彼は子供の話を一切しなかったからです。
私は、彼が自分の子供を愛していないのだと思いました。
そんな奥さんの子供だからです。
でも現実は違いました。
私は、いままで彼の道具でしかなかったんです。